‥‥エアーポケットを潜り抜けて、
ようこそ、
ここは神秘の熟成の国。
理屈抜きで楽しみます。
さあ、この宇宙の秘密の扉を開かれた貴方だけのお知らせ。
酒の中島屋 神秘・酒の熟成
原料にこだわり、米を磨き、丁寧に醗酵を見守る蔵元
出来上がったお酒がさらに進化する時間の篩
飲み頃を察知する感性と技術を駆使しても
知りえない神秘な味がある
そして
物好きな飲み手や物好きな酒販店が、熟成による味の変化を
自ら楽しみ、実感するために貯蔵する
期待と失望が背中合わせの自分だけの奇妙な楽しみ。
熟成
神秘な変化、それが熟成かもしれません。台所の片隅に飲みかけたまま長い間置い
ていたお酒を、怖いものみたさで飲んでみるとびっくりするくらい美味しかったり
片や、新聞紙に包み静かに低温貯蔵した極上の吟醸酒の封を切ってがっかりしたり
と意に反した変化をすることが多くあります。日付け、賞味期限などが無意味に重
要視される昨今
お酒の賞味期限とは一体何か考えさせられます。
一年位前の日付けの日本酒を見ると、腐りかけたおにぎりか何かを想像されるかたは
少なくないとおもいます。一度是非お飲みください。大抵は老ね香もっていますが
それと同時にまろやかさや複雑な味わいも感じられると思います。
一升瓶に詰められた市販日本酒は、それ以上美味しくならない、むしろ劣化がすすむ、と
酒の専門家でそんなご意見も、はたしてそうでしょうか?
市販酒を長期貯蔵して抜群に良い変化に巡り会えたケースも多々あります。
本当の面白い味わいに出会いたければ、先入感を捨て単純に興味を持つことです。
味のバリエーションも広がり、好みのそれもますます多様化している今日
もう一度<酒の旨い>を考え直す時期が来たかなと感じます。
当店にて貯蔵中の熟成酒や偶然飲みえた市販酒でない熟成酒を
試飲日記風に綴っていきます。
ご期待ください。
試飲日 | 市飲酒 | 県名 | コメント |
---|---|---|---|
2008.1.18 | 松の司 心酔 純米吟醸2006 | 滋賀県 | 本生・低温 06.12.4詰 |
試飲日 | 試飲酒 | 県名 | 瓶詰 | 価格 | コメント |
---|---|---|---|---|---|
2008.1.18 | 松の司 心酔 純米吟醸2006生 | 滋賀県 | 本生・低温 06.12.4詰 | 1.8g¥3465 | 爽やか |
□□□ 平成13年8月 □□□
茨城県 平成9年9月瓶詰め <飲んだ日>平成13年8月30日
*箱入りのまま冷蔵貯蔵<5℃>
郷乃譽 山桜桃 純米吟醸本生
‥封を切った時は、やや生ひねを感じますが、甘味が豊かにひろがります。
約4年経過した生酒にしては飲み口が興味深い。熟味とかすかな渋みに
甘味が膨らむような柔らかい口当たりが好感がもてる。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
新潟県長岡市 平成3年9月瓶詰め <飲んだ日>平成13年8月30日
*18℃保冷室保管
越乃玉雪 大黒印 吟醸 1.8g¥3500
‥サワサワと心地良い酸味が舌を軽快に刺激します。吟醸香も不思議な
ほど感じられ、10年古酒とはおもえない滑らかな味わいです。
<在庫有り>
□□□ 平成13年9月 □□□
秋田県能代市 平成9年1月瓶詰め <飲んだ日>平成13年9月6日
*18℃保冷室保管
能代 比羅夫 大吟醸 1.8g¥6000
‥やわらかな水の味わいときめの細かい、米から導かれる風味が溶け
合い調和したような、輪郭のしっかりした顔を持ちます。
熟味を感じさせず、時間はやわらかな丸みを与えてくれました。
夜長の眠りつくまでのひと時に盃を傾けたいお酒です。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
山口県 平成12年1月瓶詰め <飲んだ日>平成13年9月6日
*5℃保冷蔵保管
獺祭 純米吟醸にごり酒 0.72g¥1350
‥たいていのにごり生酒は半年以上保管すると生老ね香と苦味を
持ちます。以前、このにごり酒は長い熟成後が美味しいと聞かされ
試しに6本おいてみました。不思議なほど熟味を感じさせず、
ミルクのような丸みのある柔らかい風味と後口のスッキリ感を
楽しませてくれます。
□□□ 平成13年10月 □□□
県 平成年月瓶詰め <飲んだ日>平成13年10月 日
*
純米吟醸本生
‥
ホームへ | 酒実験空間へ |